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今年の秋にフィリピンに行ってきましたが、日本と経済格差があるのは分かっていたものの、実際にフィリピンに訪れてみるとその格差は想像以上でした。
フィリピンと日本との賃金格差は10倍以上あるけど、フィリピンのごく普通の一般家庭であればそれなりの生活水準を保っていると思っていました。しかし初日から日本との違いに衝撃を受けることに…
シャンプーなどの生活用品は小分けで売られている
フィリピン到着日にスーパーに生活用品を買いに行ったときのこと。シャンプー売場には、日本でいう試供品のような小分けのシャンプーが沢山売られていました。
(↑旅行に便利だなーと思って、購入して日本に持ち帰りました)
この時は学校のマネージャーと一緒だったので、「これは旅行用に売っているの?」と聞くと、『フィリピン人にとってシャンプーをボトルで買うのは高いから、皆こういう小分けを買うんだよ』とのこと。なるほど…
「これって割高じゃないの?ボトルで買うより安い?」と更に質問してみると『別に安くないけど、みんなの日給から考えるとボトルは高くてなかなか買えないんだよ』と教えてくれた。ちなみにシャンプーなど小分けされた形のものは『サシェ』と言うらしい。
スーパーで売られているこのPalmoliveのシャンプーは小さいボトルで147ペソなので、330円くらい(パルモリーブのシャンプーは高級品ではなく、一般的な商品です)。たしかにローカルの人たちには高すぎて手が出ないかもしれない…
※フィリピンは貧富の差が激しいので平均年収はあてにならないと思いますが、参考までに語学学校の講師の平均月収を挙げてみると20,000円前後(日給で約1,000円)のようです
(↑ボトルの隣にはサシェが陳列されていました)
フィリピンではシャンプー以外にもコーヒー、調味料、洗剤などあらゆるものがサシェで売られていました。実際にスーパーでローカルの方がシャンプーを買い物しているところも見かけましたが、やはりサシェを手に取っていました。
サリサリストアではシャンプー1包から買うことができる
街の至るところに”サリサリストア”と呼ばれる商店があります。ここではシャンプーや洗剤はサシェ1包から買うこともできるし、タバコも1本から買うこともできます。学校のすぐ近くにもサリサリストアがあり、ローカルの人は結構サリサリストアを利用しているのを見かけました。
ちなみにシャンプーのサシェを1包ずつ買うのは当然ながら割高になります。それでも1包ずつ買う人が多いのは『その日に使う分を買うのがやっと』な人も多くいるからだそう。フィリピンは低所得者層の割合が高いので、サリサリストアは有難いシステムなんだと思う。
フィリピン人は貯金が苦手とよく聞くけど、そもそも給与に対して物価が高いという印象を受けたので、日々の生活はなかなか厳しいものがあるのかも…と感じました。